参考元:気象庁『村山(山形県)2023年(月ごとの値)主な要素』天童市の1月と7月の平均気温には、約26度の温度差があります。年間平均気温は12.5度で東京の平均気温と比較すると5.1度低く、とくに冬季の寒さ対策が必要です。
天童市は山形県内では比較的積雪量が少ない地域ではありますが、雪の多かった2021年1月の累積降雪量は177㎝でした。雪が少なかった2020年1月の累積降雪量は22cmと差がありますが、雪に対する備えとして雪かき道具やスタッドレスタイヤなどを揃えておきましょう。
また、天童市を含む山形県は過去に台風や大雨の被害に遭っています。2018年の山形県大雨では、山形県内で住宅冠水の被害が発生しています。天童市は山沿いや川沿いのエリアもあるので、ハザードマップを確認しながら、災害リスクの少ないエリアを選択することが大切です。
参考元:山形県天童市移住ポータルサイト『雪はどれぐらい降りますか?』>>天童市のハザードマップ・災害リスクの情報について詳しくはこちら
天童市の空気はきれい?
山形県全体では、大気汚染対策に取り組んでいます。村山市の二酸化硫黄や二酸化窒素、浮遊粒子状物質などは、観測地点で環境基準を達成しています(光化学オキシダントを除く)。
2022年村山市の測定結果
二酸化硫黄 :0.001(ppm)
二酸化窒素 :0.016(ppm)
浮遊粒子状物質:0.021(mg/m3)
参考元:山形県『令和4年度 山形県の大気・水環境等の状況』また、 地下水水質測定でも全ての地点で環境基準を達成しており、安心して暮らせる環境が整っています。
天童市で快適に暮らせる家づくりのポイント
ここでは、天童市の天候や特徴を踏まえたうえで、家づくりをするときにチェックしておきたいポイントをご紹介します。
断熱性・気密性の高い施工をする
天童市は内陸性気候で、季節や時間帯による温度差があります。外気温の影響を受けやすい住まいづくりをすると、室内の温度調整が難しく光熱費の高騰につながるでしょう。
そこで、天童市の住まいづくりでは、断熱性・気密性の高い施工をすることが大切です。
断熱性
断熱材などを使用して熱の移動を防ぐこと
気密性
住宅の隙間を減らして室内外の空気の出入りをなくすこと
高断熱・高気密の住まいは外気温に左右されにくいので、夏は涼しく冬は暖かい住まいを実現できます。とくに冬の寒さが厳しい天童市では基礎断熱を選択することで、床下からの寒さを防げます。
また、天童市は湿度が高いため気密性が低いと内部結露が起こりやすく、住宅性能が劣化する恐れがあります。「SASAKI HOUSE × R+house天童」では、すべての住宅を対象に気密測定を実施してC値0.5以下の高気密を実現しています。
積雪を念頭に置いた住まいづくりをする
天童市は山形県内では雪が少ない地域ではありますが、住まいづくりをするときに雪に対する備えは欠かせません。一例として、下記のような点をチェックしてみましょう。
・積雪荷重に耐えられる屋根の素材、形状を選択する
・積雪でカーポートやフェンスが破損しないよう外構を工夫する
・雪かきがしやすいエントランスや外構にする
・バルコニーを設けるときはインナーバルコニーを検討する
・寒い季節の洗濯に悩む場合はランドリールームを設ける
とくに、積雪量が多くなると雪の重さにより、カーポートやフェンスなどの外構が破損する場合があります。積雪の度に修理が必要になるとランニングコストがかさむため、積雪荷重に耐えられる外構を検討するといいでしょう。
>>山形県天童市の建築相場と坪単価まとめ!自分の年収でできる家づくりとは?
計画的な換気を行う
日本の平均湿度は約60〜70%ですが、天童市は年間を通して湿度が高めです。室内の湿度が高い状態が続くとカビや雑菌が繁殖しやすくなり、季節によっては熱中症につながるなどのデメリットがあります。場合によっては室内結露を招き、建材や設備の劣化を招く可能性もあるでしょう。
そのため、天童市では湿度や空気の質を一定に維持できるように、計画的な換気が行える住まいづくりが必要です。
天童市のZEH・HEAT20の地域区分
天童市の地域区分は4で、ZEH・HEAT20のUA値は下記のとおりです。UA値とは断熱性能を数値化したもので、UA値が低いほど熱が逃げにくく断熱性能が高い住まいだと判断できます。
地域区分のUA値