平屋とは1階部分だけで造られた建物のことです。一般的には、階段がなく生活に必要なリビングやダイニング、浴室や寝室などすべてがワンフロアで完結します。平屋というと、古くからある日本家屋をイメージされる方もいるかもしれませんが、最近では間取りの柔軟性が高いことに加えデザインにも優れた家が多いことから、注目を集めています。

平屋は構造を単純化できる利点を持つため、ロフトや中庭を作ったり、耐震性を高められたりといった自分の理想を叶えやすいことが特徴です。また、段差のないバリアフリーの観点からしても安全に暮らせるでしょう。そのため、小さな子どもやお年寄りがいる世帯に向いています。

ほかにも、ワンフロアにリビングやダイニング、個人の部屋などがあるため、お互いの存在を感じやすく、家族間のコミュニケーションをしっかりと取りたいという世帯にもおすすめです。

一般的な2階建ての住宅よりも平屋は土地環境の影響を受けやすいため、土地選びが重要です。以下でポイントを見ていきましょう。

同じ延床面積でも平屋と2階建てでは必要な土地の面積が異なります。例えば、4人家族で延床面積が37坪の平屋を建てたい場合、土地の建ぺい率が50％ならば土地面積は74坪必要です。建ぺい率が高いほど延床面積に対する土地の広さが少なくてすむため、土地の取得費を抑えられます。

用途地域が「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」のエリアを選ぶと安心です。これらのエリアでは建築できる建物の高さが低く制限されています。周囲に高い建物がないエリアでは、日当たりの確保やプライバシー性においても対策が不要になるメリットがあります。

水害が発生すると平屋では2階建ての家のように垂直避難ができないため、命の危険を伴います。気になる土地が浸水地域である場合、避難経路の確認や、浸水する恐れがあるという認識を持つことが大切です。

では、実際に平屋を建てるとどのようなイメージでできあがるのでしょうか。ここからは、デザインにも使い勝手にもこだわった平屋の施工事例を紹介します。

「緑と光、風が空間をつなぎ、生活のリズムを生み出す家」をコンセプトに掲げた平屋。ホールを中心に中と外との空間をつなぐことによって、広がりが感じられる造りです。玄関を開けると庭や木々の揺れる様子、外から注がれる光などさまざまな光景で楽しませてくれます。平屋ならではの大きな窓は、開放感があり採光も抜群。柵を設けることによりプライバシーもしっかりと確保されています。天気のいい日には、テラスでゆっくりくつろげる心地の良い空間が叶いました。

＞＞施工事例：緑と光と風が空間をつなぐ平屋

アーチ形の玄関まで続くアプローチが印象的な平屋。アプローチの横には、花や植木を楽しめる植栽スペースも。ご主人の趣味を堪能できるガレージも設置され、それぞれ思い思いの時間を過ごせることが魅力のひとつです。 寝室には、ハシゴ収納型の屋根裏があります。季節のものや使用頻度の低いものをしまっておけるため、収納場所に困りません。収納スペースが不足しがちな平屋におすすめの設計です。

＞＞施工事例：趣味を楽しめる光あふれる平屋

袖壁と軒天に木を使用したナチュラルなデザインが印象的な平屋。横長の窓と斜めの袖壁がワイドさを強調しています。デッキテラスからつながるように位置するLDKは、開放的な空間が広がっており、家族間のコミュニケーションがとりやすい設計です。
玄関を入って目の前にある手洗いコーナーを境に、左側がLDK、右側がプライベート空間となっています。また、回遊性を考えた間取りでは、キッチンとダイニングが横並びになっており、LDKから手洗いコーナー、浴室、クローゼットへの動線もスムーズです。

＞＞施工事例：広がり溢れる家

＞＞参考コラム：天童市で建築家に依頼して注文住宅を建てる時のメリットとは？デメリットも紹介

将棋の駒産業とラ・フランス生産が日本一として知られる天童市。天童温泉を有し誰でも気軽に立ち寄れる温泉施設が充実していることでも有名です。そんな天童市で平屋を建てる場合のおすすめエリアは天童駅や天童南駅周辺。

山形空港が近く全国各地への旅行はもちろん、天童駅に停車する山形新幹線で東京や埼玉県へのアクセスもかんたんです。車中心の生活になりますが、天童ICが最寄りにあり仙台市をはじめとした隣県へのお出かけにも便利。

イオンモール天童やヨークベニマルといった大型商業施設やショッピングセンターが点在していて、生活利便性も抜群です。また、近くにある天童公園や総合運動公園は、休日の運動や散歩にぴったりのスポットとなっています。

ただし、市のハザードマップによると天童駅近くを流れる倉津川付近では、洪水が発生した際、0.5mから高い所で3m近くまで浸水する恐れがあります。
平屋を建てる際は、浸水発生箇所を避けたり、浸水経路を確認したりといった対応が必要です。新築の土地探しに不安がある方は、SASAKI HOUSE × R+house天童までご相談ください。

参考元：天童市｜浸水想定区域全体図

＞＞参考コラム：山形県天童市のハザードマップで見る、水害の危険性や地盤が強い土地・弱い土地は？注文住宅を建てる際の土地選びのポイント

地価の情報サイトによると、2024年における天童市の住宅地地価公示平均価格は、35,804円／㎡（坪単価118,362円／坪）で、2023年より1.79％アップしています。先述した平屋を建てるおすすめエリアである天童駅周辺では、例えば、第一種低層住居専用地域である天童市交り江付近で、38,000円／㎡（坪単価125,619円／坪）です。

土地のコストを抑えるなら天童駅から2.6kmほど離れた天童市大字山元字的場周辺が、16,900円／㎡（坪単価55,867円／坪）と購入しやすい価格帯でしょう。また、予算に余裕のある方は51,400円／㎡（坪単価169,917円／坪）とお高めですが、天童南駅やイオンモールが近い場所にある天童市芳賀タウン北辺りの検討をしてみてはいかがでしょうか。

参考元：国土交通省 不動産情報ライブラリ｜国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索

＞＞参考コラム：マイホームに重要な土地探しのコツをチェック！天童市近隣のエリア情報も紹介

平屋は、1階部分しか建物がないため生活がワンフロアで完結することが特徴です。段差が少なく小さな子どもやお年寄りにとって快適な暮らしが叶います。土地選びからスタートする場合は、土地の広さや周辺の環境、ハザードマップの確認など平屋ならではのポイントを押さえておきましょう。

SASAKI HOUSE × R+house天童では、お客様のご予算に合わせて住環境やハザードマップなどを踏まえた土地提案を行っています。また、積雪が多い、寒暖差が激しいといった山形ならではの気候風土を考慮した家づくりをサポート。お客様との話し合いによるマイホームプランを模型やパースでイメージしやすく提案いたします。天童市で平屋を検討されている方は、是非SASAKI HOUSE × R+house天童にお声がけください。