二世帯住宅のタイプと特徴を解説!
ここからは二世帯住宅の3つのタイプとそれぞれの特徴、必要な坪数を解説します。
完全分離型
完全分離型は、玄関、リビング、キッチン、浴室、トイレ、寝室などすべての部屋を完全に分離した二世帯住宅。共有スペースがないため、お互いのプライバシーを守れて、助けが必要な場合はすぐに声を掛け合えるメリットがあります。ただし、玄関や水回りなどすべての設備がふたつずつ必要になり、建築コストが高額になるデメリットも。また二世帯分の生活スペースを確保するために広い敷地が必要になります。必要な敷地面積の目安は60~80坪(約198~264㎡)程度です。完全分離型は、プライバシーを守りながら、それぞれのペースで暮らしたい希望があり、家事を共有したくない方に向いています。
部分共有型
部分共有型は、リビングやキッチン、浴室、玄関など、住居内のいずれかの部分を共有して暮らす二世帯住宅です。どの程度の部分を共有するのかは、家庭ごとにさまざまなパターンがあります。玄関のみ共有して、すべての部分や設備が世帯ごとに分かれている完全分離型に近い住宅もあります。また、共有のキッチン、リビング、浴室などを用意したうえで、世帯専用のミニキッチンや浴室、ふたつめのリビングを設ける方法も。部分共有型は完全分離型と比べて、二世帯間のコミュニケーションが取りやすく、程よい距離で付き合えるメリットがあります。建築費を抑えられ、共有スペースがある分、完全分離型よりも狭い土地に建てやすい二世帯住宅です。必要な敷地面積の目安は50~70坪(約165~231㎡)です。完全分離型と完全同居型のいいところを合わせた住宅として、建築コストを抑えつつプライバシーを確保しやすい住宅と言えるでしょう。
完全同居型
完全同居型は、一つの世帯が住む住宅に同居する二世帯住宅で、玄関、キッチン、浴室、トイレ、リビングなどすべての設備を二世帯で共有します。寝室や子ども部屋などプライベート空間はそれぞれ分けます。完全同居型は、コミュニケーションが取りやすく、お互いの状況がわかりやすい点がメリットです。また共有部分が多いため、建築コストが抑えられ、広いスペースも必要ありません。必要な敷地面積の目安は45~60坪(約148~198㎡)です。将来一世帯のみとなった場合も、リフォームや解体を考えずに住みつづけやすい点もメリットと言えるでしょう。ただしプライバシーを確保しにくく、光熱費などの費用負担でもめたりすることもあります。来客時にもうひとつの世帯に気を遣って楽しめない、といったこともあるでしょう。完全同居型の二世帯住宅は、お互いに気兼ねしない関係で、家事を分担して暮らす場合に向いている住まいと言えます。
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二世帯住宅に住むメリットやデメリットとは?
ここからは二世帯住宅のメリットやデメリットを紹介します。
【メリット】親世帯が所有している土地を活用できる
二世帯住宅を考える上で、親世帯が所有している土地を活用できるというメリットがあります。親世帯が土地を所有していれば、土地購入に費用がかからず、建物にコストをかけられるでしょう。先祖代々受け継いだ土地などが利便性の高い場所にあれば、条件の良い土地にコストを抑えて住める点もメリットです。
【メリット】助け合って暮らせる
二世帯住宅では、子育てで親世帯の協力を得られる点もメリットと言えます。夫婦共働きの世帯は、仕事に行っている間、下校後の子どもを見守る大人が家にいてくれると安心できるでしょう。また親世帯にとっても、急な体調の変化や困りごとが起きたとき、頼れる子どもが近くにいると安心です。二世帯住宅はふたつの家族が助け合って暮らせる家と言えるでしょう。
【メリット】相続時に減税が受けられる場合も
二世帯住宅を相続した場合、登記区分によって小規模宅地等の特例が適用される場合があります。これは亡くなった方が住んでいた土地や、事業用として使用していた土地などを配偶者や親族が相続する場合に、その土地の評価額を軽減する制度です。居住用の土地が約100坪(330㎡)までの場合、評価額は8割減になります。
参考元:国税庁|No.4124 相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)
参考元:国税庁|No.4124 相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)
【デメリット】プライバシーを確保しにくい
二世帯住宅は同じ建物の中でふたつの家族が暮らすため、行動や生活音が相手に筒抜けになってしまうことも。行動を把握されたり、干渉されたり、口出しされたりとプライバシーがないことがだんだんストレスに感じられる場合があるのです。共有部分が多めの家では特にプライバシーの確保がしにくく、デメリットと考えられるでしょう。
【デメリット】生活リズムのずれが起こりやすい
親世帯が高齢で仕事を引退している場合などは、現役で働く子世帯生活リズムがずれるケースがあります。親世帯が早朝から起きていたり、子世帯が夜遅くまで起きていたりするため、生活音が気になってよく眠れない、といった事例は少なくないでしょう。お互いのプライバシーを確保できて、生活リズムの違いからトラブルにならないように間取りを考えるのがおすすめです。
二世帯住宅で各家庭が生活リズムを整えて暮らすには?
二世帯住宅でふたつの家族が生活リズムを崩さずに、快適に暮らすためにはどうすればいいのでしょうか。まず、世帯間でよく話し合ってお互いがどんな暮らしをしているのか生活リズムやライフスタイルを把握しましょう。その際、家づくりを担う第三者を交えて、理想の暮らしをすり合わせる作業を行うのがおすすめです。またプライベートなスペースと共有スペースのルールを明確に決めるのも二世帯住宅を快適にするコツです。家事分担や荷物を置いてよい場所、共有スペースを使用する時間帯などは、あらかじめ決めておくと、後々のトラブルを避けやすいと言えます。
SASAKI HOUSE × R+house天童は、建築家が設計デザインを行うことで、ふたつの家族にとっての理想の住宅を提供する会社です。生活動線や生活リズムの違いを考慮した間取りを、専門家の目線から提案できます。二世帯住宅の困りごとを、設計デザインで解決に導く家づくりができます。
SASAKI HOUSE × R+house天童は、建築家が設計デザインを行うことで、ふたつの家族にとっての理想の住宅を提供する会社です。生活動線や生活リズムの違いを考慮した間取りを、専門家の目線から提案できます。二世帯住宅の困りごとを、設計デザインで解決に導く家づくりができます。
二世帯住宅の間取りで取り入れたい工夫とは?
二世帯住宅では1階と2階で世帯を分けるタイプや、縦長のスペースを左右の世帯で分けるタイプなどがあります。二世帯住宅で必要な広さや階段、住宅設備は家族の人数によって異なります。人数を考慮した広さ、間取りを工夫しましょう。
また二世帯住宅では、家族のライフスタイルに変化が起きたときの住まいを考慮しておかなければなりません。親世帯が高齢になり車いすが必要になった場合を想定して、車いすが通れる幅の廊下や居室をつくり、バリアフリーに対応できるようにしておくのもひとつの工夫です。また子どもが成長して家を出た際には、子ども部屋が空き部屋になるでしょう。それぞれの家族が今後どうなっていくのかを想像しながら、家づくりを進めることが重要です。
また二世帯住宅では、家族のライフスタイルに変化が起きたときの住まいを考慮しておかなければなりません。親世帯が高齢になり車いすが必要になった場合を想定して、車いすが通れる幅の廊下や居室をつくり、バリアフリーに対応できるようにしておくのもひとつの工夫です。また子どもが成長して家を出た際には、子ども部屋が空き部屋になるでしょう。それぞれの家族が今後どうなっていくのかを想像しながら、家づくりを進めることが重要です。